発明

発明ラボックス松本が、活躍中の発明家にインタビューしていきます。
第一回目は「コアルーバッグ」を発明、現在6社とライセンス契約し
10万個以上販売されている池成姫さんです。 

 

 

 

 

株式会社COAROO 代表取締役 池成姫

 

 

1968年韓国ソウル生まれ。
1992年来日、早稲田大学文学部卒。大学時代は留学生新聞の編集長を務める。出版社勤務時代、特許翻訳と出会い、子育ての経験から生まれた「コアルーバッグ」のアイデアで特許取得。2010年11月 株式会社COAROOを設立、ブランドを超えたカテゴリー作りに奮闘中。日本政策投資銀行(DBJ)主催第2回女性新ビジネスプラン・コンペティションでファイナリスト。同DBJほか、中小企業振興公社、多摩信用金庫創業支援センターなどでセミナー登壇多数。

 

株式会社COAROO HP:https://coaroo.co.jp/

 

 

 

 

 

 

松本:コアルーバッグ、売れてますよね!ベルメゾンで発売開始後1年で1万個も売れた「5WAYマザーズバッグ(マミイラク)」は、私もよく見かけるようになりました。町でよく見かけるようになったら、だいたい10万個売れている、と言われてますが、そのくらい販売されてるんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

池:はい、お陰様で現在6社とライセンス契約をしていまして、合わせて10万個以上は売れてると思います

 

<ベルメゾン販売ページ>

 

 

 

 

 


松本:レビューも900件近くありますね!売れてる証です。
このコアルーバッグですが、池さんが特許を取得しているところを教えてください。

 

 

 

 

 

 

池:ベルトの構造になります。
コアルーバッグの場合は、両側ベルトを輪にして、この特許取得のパーツを介すことで、斜めがけはもちろんのこと、リュックになったり、前抱えのバッグになったりと5〜6通りの使い方ができるようになるんです。


コアルーバッグをひらめいたキッカケ

 

松本:簡単な構造のアイデアでまさに目からウロコですね。なぜ、これが今までなかったんでしょうね。でも、こういうシンプル構造だからこそ、これが「コアルー」だということが理解しやすい。ブランドにしていくにはすごくいいアイデアですよね。どういう時に思いついたんでしょうか?

 

 

 

 

池:子供が小さい時に、おんぶ紐を使って子供を背負う人を見たのがきっかけです。一本の紐を、たすき掛けにしたりおんぶ紐にしたり、日本は、シンプルなものを工夫して便利に使いますね。とても衝撃を受けました。

 

バッグも、そんなふうに一本のベルトをいく通りの使い方で便利に使えないかなと思ったのです。初めは、紐をクロスにしたものを特許出願したのですが、ある日、ふと今のコアルーの構造を思いついたのです。
あ!こっちの方が便利!って。アイデアがひらめく時って、そんな感じですよね(笑)

  

 

一人ではできない発明のブラッシュアップ


 

松本:池さんは10年以上前に、私のところへ発明相談に来たことからのおつきあいですね。

 

 

 

 

池:10年前に試作を作って、企業に売り込んでみたんですけど、全滅で(笑)この状況を打破するために、松本先生の発明の会に参加したんです。いろんな方がいて、アイデアがどんどんブラッシュアップされていきました。

 

あの当時、子育てで大変でしたけど、時間を作って行って良かったです。自分のアイデアが客観的に見ることができる、アドバイスを元にまた考える、の繰り返しの日々でした。あの試行錯誤の時期がなければ、今がなかったかな、と思います。

 

 

 

 

 

松本:私も会の主催者というだけで、先生でもないんですが(笑)たくさんの人のアイデアがブラッシュアップされていくのを目の当たりにしてきました。私一人のアドバイスだけでは一方的になる可能性がありますから、発明の会に来て欲しかったんです。10人参加者がいたら10人が先生になります。


 

 

 


 コアルーバッグのライセンス戦略

 

 

 

 

松本:池さんには、逆に教えられました。一番印象的だったのが、「ライセンスの考え方」。当時、個人発明家は立場から言ってもメーカーとライセンス契約というと、1社決まったら他のメーカーにはライセンスをしない、ということが暗黙のマナーのようなものだったのですが、池さんは、ライセンスをしたいというメーカーに対して「※通常実施権」でなければ契約しません」と当時から言っておりました。
※「通常実施権」独占的ではなく単に実施するだけの権利。したがって、特許権者は、同じ内容について複数人に通常実施権を設定することができる。

 

 

 

 

池:個人発明家でも、自信を持って欲しいんです。もちろん、契約して頂けるメーカーには敬意の念を忘れてはいけませんが、私たち個人発明家もメーカーが思いつかなかったアイデアを提供するんです。「お金はないけど、アイデアがあるんだ」って自信を持って欲しいです。アイデアを育てていくのは、発明した当の本人です。自分の子供のような存在。どのような可能性を持っているのか見極めて、将来への道を開いてあげてください。

契約は発明と同じくらい大事。

 

 

 

 

松本:そういうことからも、契約書は発明と同じくらい大事なものですよね。

 

 

 

 

 

池:私は、アイデアによってライセンスの形態は考えるべきだと思ってます。私の発明は、ベルトなどに用いるパーツです。
カメラのバッグ、ペットのバッグ、マザーバッグ、またはカバンではなくエプロンについても便利なんですよ。そう考えると、一社との契約では私の発明品は生きてこない、と思っていたのです。

しかし、全部が全部このやり方がいいとは思っておりません。1社独占の販売形態がいいアイデアもあると思っております。

 

 

 

 

 

松本:そうですね。独占、非独占のどちらがいいかは、自分が自分の生み出した発明品をどのような未来にしてあげたいかで、変わってきますね。ただ、初心者の方は一度契約書を交わしたらもうずっと変えられないものと思っていますがそれは違います。専門家の意見も聞きながら、契約についても考えるといいですね。

 

 

発明初心者の方にアドバイスをお願いします。

 

 

池:「バカになれ」でしょうか。(笑)
自分の考えるビジョンに誠実に向かう、バカ正直になるということです。

 

 

誰かに言われたので、やめる、方向転換する、人のせいにする、人を頼ろうとする・・人間ですから当然そのような気持ちはあります。でも私の経験上、自分でなんとかしようと、動かなければ誰も何も助けてくれない、ということはわかりました(笑)。とにかく、バカ正直に、自分のアイデアは自分で育てる!これしかないと思っております。


 

 

 

 

 

松本:自分のアイデアを世の中でヒットさせる、これには、ラクな道はないかもしれませんね。私もたくさんの個人発明家を見て来ました。アイデアのイラストだけで商品化になった人もおりましたが、思い入れが特にないのでメーカー任せになります。メーカーも思い入れがないので、売れなければ製造中止になります。やっぱり「売れる!」という自分のビジョンを信じて黙々と努力している人が成功している。失敗を経験して、どうすればいいか考える、やればやる程、実力がついてきますから、少々のことがあっても乗り越えられていきます。

 

私も自分のことはバカだと思ってましたが、すみません、池さんはそれ以上だと思っています(笑)これまでに、ここでは話せないビックリさせられることが何度もありましたね(笑)。そんなところも尊敬していますし見習おう!と思っています。


これからも、コアルー社の快進撃を楽しみにしています!

 

 

ありがとうございました。

 

 

後日、プレゼント企画を実施します!

 

 

ミュージシャンのAIさんとのコラボ企画で誕生した
「星迷彩柄」のコアルーバッグ プレゼント

 

 

 

●当社Twitterアカウント(@HatsumeiLabox)をフォロー
●プレゼントキャンペーンをリツイート(後日公開)
してくれた方に抽選でプレゼントします。

※詳細は後日公開いたします。

 

 

 

 

 

 





執筆者
 
株式会社 発明ラボックス
代表取締役 松本奈緒美

数々のヒット発明品を生み出している主婦発明家。

生活の中から生み出されるアイデアとメーカーを結ぶ
発明ラボックスを立ち上げ、多くの発明家を応援している。

NHK「まちかど情報室」や「ヒルナンデス」「ノンストップ」
などで特集。 他マスコミ出演多数。

著書紹介発明はこれで出来る!&アイデア提案編〈発明テキストセット〉