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アイデアを売りたい、ライセンスしたいと思っている発明家さんは多いのではないでしょうか。私も今まで四苦八苦しながら企業へアイデア提案をしてきました…。なかなか難しいものです。
そこで、アイデアを企業へ提案したい方のために、「初めてのアイデア提案」についてまとめました。ぜひ【提案前に】お読みください。

 

 

 

 

人生初のアイデア提案
「ペン先すーぴぃー物語 提案編」

 

 

私は、お掃除グッズのアイデアを思いつき自信満々で特許出願をしました。家族からも高評価だったため、ワクワクしながら企業へアイデア提案書を送りました。これが人生で初めてのアイデア提案です。

 

「提案書など、そんなにガンバらなくても、読む人は専門分野のメーカーの方だから、どんなアイデアかわかるでしょ」と、白黒コピーしたものを送付していました。毎週10部ずつ送付していたので、あっという間に70社程度送付。商品化の話がたくさん舞込んできたら、どうしよう…契約金の一番高いところにしよう「あそこの会社は契約金の額はこのぐらいで出してきましたよ」な~んて駆け引きが必要になってくるのかしら…などと、妄想がとまりませんでした。

 

 

初めて返事がきた時には、採用通知だ!と疑いもせず開封した覚えがあります。しかし、実際は「残念ながら、あなたのアイデアを充分社内で検討した結果、不採用となりました。」…まあ、他の会社もあるしね。ご縁がなかったということね!と始めは軽く考えていましたが、来る返事は全て「不採用」通知だったのです。

 

 

10通を超えてくると「不採用」の文字を見るたびに涙が出てきました。自分が70部も提案書を送ったことをこれほど呪ったことはありません。たくさんの不採用通知がくるとショックも大きいんですね。

 

 

 

 

この話を講演会ですることがあるのですが、皆様の中に「松本さんが70社も提案したんだから頑張ろう…」という方がいらっしゃいますが、全くお勧めできません。むしろたくさんの会社に同時に提案しないほうがいいと思います。
数社程度ずつ提案していれば、断りの返事を参考に改善して他の会社に、提案書を送れたものを…自らチャンスの芽を摘んでしまっているようなものだ、とだんだん自分の間違いに気づいてきました。

 

 

不採用通知がくる度に、布団にふせって泣いているため、そういう日は我が家に夕飯はありません。家族も大迷惑の日が続きました。ある日もまた不採用通知でしたので、読んだ後にぐしゃぐしゃにしてぽーん!とゴミ箱に投げ入れてしまったことがありました。

 

 

ふと、この手紙の担当者さんが時間をさいて書いてくれたことを思い、急に申し訳なくなりゴミ箱から取出し、シワをのばして読んでみました。ついでに今までの不採用通知をよく読んでみようと思いなおしました。冷静になってしっかり読んでみると、その中に「一回ごとの掃除で、掃除具を捨てる、ということは環境保護の点で望ましくない」という不採用理由をみつけたのです。

 

 

もしかしたら、使い捨てじゃないように改良したら、まだ希望がもてるかも!なんだか急に、またやる気が出てきました。素材を変え、洗えるような構造に試作し、もう一度その返事の発信人に提案書を送ったのです。

 

 

その予感は的中しました。みごと「商品化の検討をします。」という返事がきました。70通に不採用通知のあとに来た「検討します」の通知は涙がでるほど嬉しかったのです。

 

 

 

 

これが私の人生で初めて商品化した「ペン先すーぴぃー」のアイデア提案までのお話です。参考になりましたでしょうか?まだまだ大変なことはいっぱいありますが、とりあえず提案編はここまで。
私の経験が発明家さんたちのお役に立ちますように。

 

 

 

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執筆者
 
株式会社 発明ラボックス
代表取締役 松本奈緒美

数々のヒット発明品を生み出している主婦発明家。

生活の中から生み出されるアイデアとメーカーを結ぶ
発明ラボックスを立ち上げ、多くの発明家を応援している。

NHK「まちかど情報室」や「ヒルナンデス」「ノンストップ」
などで特集。 他マスコミ出演多数。

著書紹介発明はこれで出来る!&アイデア提案編〈発明テキストセット〉