発明

 

 

知的財産に関する専門家である「弁理士」ってご存知ですか?

 

弁護士」はよく耳にしますが、「弁理士」は知財に携わっていない方にはあまり耳馴染みがないかもしれません。知的財産とは切っても切れない関係の「弁理士」とはどんな仕事をしている人なのか、なぜ特許出願を弁理士にお願いしたほうがいいのかを簡単にまとめましたので、ぜひご覧ください。

 

 

 

弁理士とは?

 

 

弁理士は、特許権、意匠権、商標権等の形で権利化をするための特許庁への出願手続代理や、それらの権利を取消又は無効とするための審判請求手続・異議申立て手続の代理業務を行う専門家です。

 

 

 

 

 

弁理士さんに出願を頼んだ方がいい5の理由

 

 

 

【1】出願を依頼された弁理士は、発明者の「代理人」になる

特許などは出願されたものは、そのまますぐに登録されて権利がとれるわけではありません。審査官の審査を経なければならないのです。審査官は、出願された事件について、過去に同じような出願がなかったか、本当に新規性のあるものなのか等さまざまな調査を行います。この審査に問題なくパスすればよいのですが、しばしば拒絶理由通知(出願を拒絶する旨の審査結果報告)を出します。

 

これに対して弁理士は、専門的な検討を行い、その拒絶理由通知が解消するよう意見書や補正書を作成し、権利化のための手続を進めます。この意見書や補正書の内容を審査官が納得すれば審査をパスし、いよいよ権利を取得することができるのです。

 

 

 

 

 

【2】審査請求の期限を忘れない

特許は出願すれば登録されるわけではないことを、【1】でお伝えしました。この特許の審査請求は出願してから3年以内にしなければ、特許は取得することができません。その期日などは特許庁は知らせてはくれませんが、弁理士に管理も依頼することで、大切な期日を忘れることがありません。

 

 

 

 

 

 

【3】登録料の支払いを忘れない

特許などの権利が取得できると、登録料を特許庁に支払い続けなければ権利は維持されません。ところが、特許庁はその支払い時期を教えてくれないのです。

 

個人で出願した人に多いのがこの「登録料の払い忘れ」です。この支払い忘れによって権利が消滅してしまいます。弁理士に代理人になってもらうと、登録料の時期を通知してくれますので安心です。

 

 

 

 

 

【4】特許が侵害されたとき、味方になってくれる

あなたの特許がメーカーに侵害された、真似されたなどの場合、権利の範囲を一番よく知るのが、代理人の弁理士です。弁理士は、発明や考案、意匠の範囲がどこまで及ぶか、商標が類似しているか否かについて鑑定します。(弁理士・弁護士以外はできません)。また、特許庁の見解を求めるため、代理人として判定請求を行うこともできます。

個人が、侵害してると思しきメーカーに、自身の特許を「真似しないでください」と言っても無視されることも多いのですが、弁理士からの意見書、鑑定書などには無視することができません。

 

 

 

 

 

【5】メーカーが安心して契約できる

広い権利保護のために、様々なワザがあります。特許の出願書類に関しても、仮に拒絶された場合でも他の権利で救われるように意匠図面をそのまま入れておく、意匠権の出願でも、広い権利を抑えるために「部分意匠」「関連意匠」など様々な出願の仕方がありますので、やはり専門家に任せた方が、強い権利となっており、その権利を採用するメーカーにとっても、安心感が違いますし、個人の書いた明細書はメーカーに採用されにくいのが現実です。

 

 

 

 

 

 

 

【★】まとめ

土地や建物といった財産(不動産)は「あなたの土地はここからここまで」と、図面などを用いて示しています。不動産と同じように「産業財産権(特許・実用新案・意匠・商標)」も個人や会社の「財産」です。土地や建物のように視覚的に認識できれば良いのですが、特許など「産業財産権」は文章や図面を用いて「権利はここからここまで」と決めるのです。

 

仮に特許が取れたとしても、範囲の狭い特許でしたらアイデアが素晴らしくても大きな財産にはなりません。特許などの産業財産権は「文章と図面」で価値が決まるといっても過言ではありません。

 

そこで、アイデアを最大限の財産にするために、出願書類を知的財産の専門家である「弁理士」にお願いするのです。未熟な文章の出願だったため財産にならないどころか、出願したために類似するアイデアも出願できなくなったりします。出願は、個人が思っている以上に実は慎重にしなければなりません。

 

失敗や後悔をしないためにも、特許出願は優秀な弁理士さんにお願いすることをお勧めしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





執筆者
 
株式会社 発明ラボックス
代表取締役 松本奈緒美

数々のヒット発明品を生み出している主婦発明家。

生活の中から生み出されるアイデアとメーカーを結ぶ
発明ラボックスを立ち上げ、多くの発明家を応援している。

NHK「まちかど情報室」や「ヒルナンデス」「ノンストップ」
などで特集。 他マスコミ出演多数。

著書紹介発明はこれで出来る!&アイデア提案編〈発明テキストセット〉